倭国、登美「トミ」郷から

現役を離れ、利害も少なく、日々思うアレコレ、大和の地から 遺跡、古墳等々現地説明会の状況発信するわ。

2008年08月

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     続き  大和川から広瀬神社{水の神を祭り、天武天皇が祈願}傍の曽我川を遡り
         高取町の与楽地区、乾城古墳に到着した。
         ギラギラと強い日差しの照りつけるなか、辺りには誰もいやいん

         第3次調査概要{高取町教育委員会}に拠ると古墳は1トレンチの調査結果から
         一辺36m 高さ 11mを計る二段築製の方墳と考えられる。

         丁度南に開口してるので、後ろの北側に廻ってみたらトレンチの跡があった
         資料では北側で掘割の一部と考えられる溝を確認、幅{南北}6m、
         深さ0.8mを計る、
         玄室は長さ 6m 幅3.7m 高さ 5.27mと確定 天井の高さは奈良県下
         で一番高い

         床面は壁面から幅0.4mの小礫による敷石を三方に確認、大きさは大小2種類
         何れも川原石で 大きいのは設置時に凝灰岩系の粉石で固められてた。
         又奥壁から南へ約1.5m地点にある礫は強い火により変色している。

         玄室中央の南側に 前回紹介した造り付けの棺台の残存を検出
         横穴式石室の全長は玄室が6m 羨道が5.6mで計 11.6m
         

玄室から須恵器杯、甕破片、土師器片、須恵器瓶子、土師器杯、黒色土器椀
         瓦器椀、土釜、土鍋、すり鉢、焙烙、鉄釘、指輪、耳環、キセル、古銭
         古墳時代から近世までの遺物が出土。

         鉄釘は大型品が一本、断面形態が正方形で全長22.5cm付着した木片などの
         木目などから木棺に使用されたと推測できる。


         甑か鍋の掴手と考えられる土器片からミニチュア炊飯具や銀製の指輪など
         被葬者像がある程度推定できる遺物が出土している。

         この貝吹山南麓地域は玄室平面の規模と比較して天井が高いという特徴を
         もつ、与楽カンス塚古墳、真弓カンス塚古墳{私の今年2月10日、12日、14日付け
         で記事と写真を参照、現地公開時の様子です}、沼山古墳などが集中しており
         特にカンジョ古墳は天井の高さが県下で一番高い。



      写真  1は  墳丘の北側から トレイチの跡{土の黄色く草の生えてないとこ}
              と墳丘を眺めたところや。

          2 は 石室の入り口と 現在残ってる墳丘を南の裾から


          3 は 玄室の床面 中央が 棺台の残存部分や  周囲3方の
              壁近くに川原石で葺いた礫が見える。


          4  は 玄室内の奥壁を写す、 側壁が持ち送りになってて
              天井が高いのが解る、


          5  は 入り口{開口部}から南方面を眺めてる、山の向こうは
              市尾地区や




 
         
         
          

         

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  その一
      棺台の発見について

  8月6日の新聞記事、 高取町の与楽地区にある乾城古墳が国史指定に向けた範囲確認調査
  目的で横穴式石室内部や墳丘北側など約150平方Mを調査
  石室もとの地盤に粘土と炭を交互に積みその上に長石の粉を塗って固めた棺台を
  玄室ほぼ中央で発見 

  造り付け棺台の例は、平野2号墳{香芝市}、カヅマヤマ古墳{明日香村}に見られる
  が粘土土と石粉で固めたものは今回が初めてと記す。


    それでは乾城古墳の棺台と、記事に出てるカヅマヤマ古墳の棺台を次の
     写真で比べてください。 


     写真    1は  今回発見された乾城{カンジョ}古墳の棺台
               現状は南北1.3M 東西0.8Mだが、復元すれば
               南北2.2M  東西1Mと思われる


           2は  平成17年12月に行われた現地説明会、30~40分順番待ちした
               時に撮影した写真です。
               カヅマヤマ古墳の棺台部  吉野産の結晶片岩を漆喰で
               塗り固められてる。

        次は   石室内や 周囲の状況   例によって今回は大和川から
             曽我川を遡って往ったのでその途中の奈良盆地の景色
 

            又  巣山古墳の喪船の木製品を復元した 広陵町の文化財センタ-
            も帰り道に少し葛城川に寄ってみてきたんで、報告しますは、
             明日とはいかんと思うがなるだけ早ようするは。
 

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  毎日C33度を越す熱い日が続いて、ホンマぐったりや!
  雨も降らいんし、夕立も無いは、庭の草木も元気ない

  人間でもまいってるのに水をやろうと思っても、朝遅いと
  あかんし、昼遅くと思ってると、空が曇り夕立がと
  期待して其の儘にしてたら、なんや他所の地で降ってる
  ここ3~4日はその繰り返しや、今はやりのエコで水の節約やと
  風呂の残りを使てるが、なかなか充分にいかんは


  写真  1  は そんな熱い中で、健気にそんでカッと、朱色も濃い
        ヤブカンゾウ  これは若芽の時お浸しにしたら
        癖もなく、灰汁抜きも要らんしええで


      2は  夜になったら花を開く、そんで、幻想的な白い風車の
         様な花や  これの実がまた、赤く熟れて、蔓にぶら下がってるの
         一輪挿しに活けたら、秋の風情がぐんと増すは
         但し、雌雄異株やから、実の生らん株も在るで



















           

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